『HIROKI and RINA
2005.5.24...FOREVER』

急いで目を逸らせた。

俺の心臓は無駄に踊っていた。

莉奈には男がいると、知った瞬間だった。

その日の夜、俺は飲み屋にいた。

同じ部署の先輩が突然言い出した、会社の飲み会だった。

「竜真、今からもう一人来るでえ!!新しく入った子、ほら莉奈ちゃんやって」

酔っ払った先輩が莉奈を呼んだのだ。

「そうなんすか」

特に興味なさそうに答えたが、内心は居ても立ってもいられなかった。

昼間に男の存在を知ったのに、気になる女がもうすぐ来る。

背中に痛いくらいの視線を感じて振り返る。

視線の先に座っているのは、波奈(はな)。

そう、このとき俺にも付き合っている女がいたのだ。