僕は冬のさむーいさむーい日に生まれたんだ。

ママは2日もかけて
僕を生んでくれた。

僕が生まれたときに
大きな声でないたら

ママも泣いてた。

ママは僕をみて
一番最初に

「なんでこんな白いん?」

・・・。

ママ、それはね、たぶん
シッカロールかなにかじゃないかな・・・。

たぶん・・・。

僕は看護婦さんに連れられて
パパと会った。

僕、足の指が一本多かったんだ。

パパはすごくショックな顔してたんだ。

僕・・・健康なのに・・・。

パパと先生が
疲れきったママの所に僕を連れていく。

「お母さん、おちついて聞いてくださいね。」

ママは、疲れてるんだから
ほっといてよって顔してる。

「赤ちゃんね、足の指が1本・・・2本・・・
6本あるの」

ママも残念そうな顔するのかな・・・


「あ、そう。やるやん。さすが私の子。おいで」

ママは笑って僕を抱きしめてくれた。

パパも先生も笑ってた。

さっきまではおなかの中からママに
合図を出してたけど

今はママに手をギューっとしてもらえるんだ。

ママ会いたかったよ。