itはヴァンパイア

「さがれ…。親父と話がある。」




「はい…。」


赤かった顔は、一気に曇っていく。




俺はお構いなしに指をパチンと鳴らし、メイドを呼びつけた。




「ベルを客用の部屋に案内しろ。」


「かしこまりました。ベル様、どうぞこちらへ…。」




ベルは軽く頭をさげ、部屋を出て行った。








パタン………