キミがいること

「美波ちゃん、お兄ちゃんを大事にしてね?」


「えっ?う、うん…」


と驚きながら美波が頷くと、朱莉は母さんがいる下に降りていった。


朱莉がいなくなると、


「もしかして私、お邪魔だった…?」


「いや?」


「そう?でも、朱莉ちゃんいつもより元気なかったね?」


と言いながらベッドの上に座る美波の隣に俺は腰を下ろした。