キミがいること

俺の腕を離して「泣きたいなら泣けば?」と言って何も言わずに俺の隣にいる中学生。


今は誰でもいいから話を聞いてほしかった。
今考えれば、おかしい話なんだけど名前も知らない中学生に全て話してしまった。


中学生は「うんうん」と頷きながら最後まで口を開かずに俺の話を聞いてくれた。


「ねぇ、1つだけ質問していい?」


と言ってきた中学生。


「その本原さんって人の名前って美波って言う?」


なんで名前知ってんの?マジでエスパー?


「えっ、知り合い?」