キミがいること

それを見た俺の頬に熱いものが流れた。


「えっ…なんで…?」


なんで俺、泣いてんの?


「えっ、なんで泣いてんの?」


と俺の前に現れたのは、バスで冴えない顔と言った気が強そうな中学生。


うわ…1番見られたくない奴に見られたパターン。


「は?泣いてないし。目にゴミ入っただけだし…」


「あっそう」


と言いながら俺の手を引っ張って誰からも見られない場所に連れてきた中学生。