結局、俺は本原さんが好きなのか分からないまま迎えた体育祭。


天候には恵まれて午前の部はあっという間に終わり、今はお昼休憩。
俺は給水所で冷たい水を飲んでいると本原さんを発見した。


周りに誰もいなかったから声をかけるチャンスだと思って近くと、本原さんの隣には見知らぬ男が一緒にいた。


木の陰でその人がいるってことが分からなかった。


「あははは〜」


仲良く2人で弁当を食べている本原さんは見知らぬ男と笑っていた。


本原さんの笑った顔なんて俺は1度も見たことがなかった。


俺が出来ないことを本原さんの隣にいる男は簡単に出来ちゃうんだ…