キミがいること

家に着いて雄大にまたねと言って家の中に入ろうとすると、


「今日、夕飯食べにこいよ!どうせ1人なんだろ?」


私の親は母しかいない。母は父と私が小さいうちに別れたため私は父の顔を知らない。


その母は遅くまで仕事をしていて夜中じゃないと帰ってこないし朝早くに仕事に行くからほとんど家にはいない。


だから、たまに雄大の家で夕飯を食べることもあった。


「…じゃあ、行こうかな」



そう言って一旦、雄大と別れて鍵を開けて真っ暗な家に入って自分の部屋がある2階に上がった。