「あ、佐野さん!」 「はい。」 「はい!これ。」 と、言って渡されたのは、 学ランだった。 「ありがとうございます。」 「うん。ごめんね。呼び止めちゃって。」 「いえ。大丈夫です。」 私は、渡された学ランを持って、 クラスの子たちがいる所に走った。 「私たちのクラスは、赤ブロック。 今から、ブロック結団式があるから、 少しの間ここで待機してて。」 「「「はーい。」」」