「2-3 佐野 星莉です。」 パチパチパチッッーーー。 顔合わせも一通り終わった。 「佐野さーん。 採寸するから、来てー。」 「はーい!!」 私は、カーテンの向こう側に行った。 「うん。去年と変わらずだね。 身長伸びた? うーん。ワンサイズ上げると、 袖がね…。」 「ご心配なく。 最初から曲げるつもりだったので。」 「そう? じゃあ、ワンサイズ上げとくわね。」 「ありがとうございました。」 私は走って教室に戻った。