すると、
「麻宮!遅いぞ!
俺を何分待たせる気だ!
呼び出されたら、走ってこい!」
「そんなに経ってないじゃん!
てか、廊下は走ったらいけないんですよー。」
「お!夏静じゃないか!
久しぶりだな!元気にしてるか?」
「おかげさまで。向ちゃん。
俺の大事な後輩をいじめないでくれよ。」
「え!?俺、いじめてなんかないぞ!」
「また、誤魔化して。咲空ちゃん。
向ちゃん、こんな感じだけど、
悪い人じゃないんだよ。
ただ、感情表現が苦手なだけ。
こんな向ちゃんを許してあげて。」
「はぁ…。(苦笑)」
「あ、麻宮。
このプリント、明後日までに閉じ合わせてくれ。」
と、いって、渡されたプリントの山。
「はぁ!?
こんなの1人で持てるわけないじゃん!」
「いいだろう!夏静もいるし。」
「やっぱり、俺?
だろうと思ってたけど…。」
と、言いながら夏静先輩は手伝ってくれた。
「麻宮〜。頼んだぞ〜。」
「は〜い。」

