私たちは少し歩いて、
人影のない、岩場に来た。
「離してください!!!」
「よく見たら可愛いじゃん〜
スタイルもいいし。最高〜!!」
茶髪の人が
私の顎を上に持ち上げた。
そして、どんどん顔が近づいてくる。
((気持ち悪い…!!))
私は目をギュッと瞑った。
「ん…??」
「いい加減にしろって。」
「また、お前か。
お前に俺らがどうやろうが関係ないだろ?」
「あぁ。お前には関係ない。
でも、きらには関係ある。」
そして、夏静先輩は私の手首を掴み、
夏静先輩の方に引き寄せた。
「ちょっと。ちょっと。
俺の彼女に何してくれてんの?
今いい感じだったんだけど。
ムードぶち壊しじゃん。」
「は?彼女?きらが?
お前の彼女になるわけないだろ。」
「は?」
「きらは俺の女だ。
きらが浮気なんかするわけないだろ?
お前なんかと違うだからな。
碧叶ー。」

