「久々に見ると、
やっぱり大っきいね。」
「え。待って待って。
頭の整理ができないよ。
なんで、こんな家大っきいの?」
「あれ、すー知らないの?
きらのお父さん、理事長だよ。」
「え。学校の?」
「うん。それも、うちの学校。」
「そうだったの!?」
「ほら、よくきら呼び出されてるでしょ?
それ、お父さんからの呼び出し。」
「そーだったの!?!?」
「さ。とりあえず入って?」
「き、緊張する…。」
そして、すーは小声で咲空に聞いた。
「ねーねー、咲空。
きらのお母さんってどんな人?
きらって、頭いいし、可愛いし、運動できるし。
厳しい人じゃない…?」
「おばさん?
めちゃくちゃ綺麗で、優しい人!
きらはそれを受け継いでるね。
すー、『佐野 美翔(サノ ミウ)』って聞いたことある?」

