いつも向ちゃんから頼まれる。
でも、咲空自体が勉強する気がないからな…。
いつも苦労している。
「きら、向ちゃんと何話してたの?」
「企業秘密。笑」
「えー。なにそれー。笑」
そして、授業が始まった。
すると、
「先生!この子、具合悪いみたいです。」
1人の女子生徒が言った。
「それじゃあ、保健室に行ったほうがいいわね。
行ける??」
「……はい…。」
その子は明らかに顔色が悪かった。
立ち上がった瞬間。
ーーーーふらっーーーー。
((やばい!倒れる…!!!))
私は大急ぎでその子のところへ向かった。
その子は、ギリギリ倒れなかった。
「すげぇぇ。」
「早ぇぇぇ。」
「きらぁぁぁぁぁ♡」
「頭打ってない?」
「うん。ありがとう。」
「先生、私が運びます。」
「佐野さん。じゃあ、お願い。」
「歩くのは危ないよな…。
はい。乗って?」
私は後ろを向いて、膝をついた。
「いいよ!私重いから!」
「倒れて頭打ったらどうするの?
逆に危ないでしょ。
早く。乗って。」
その子は渋々私の背中に乗った。

