「ええ、」 「清らかな心…」 (清らかな心?……) 「霞草の花言葉ですよ。見た目通りでしょう?」 「花言葉、ですか。母上に一度教えていただいたことはありますが、確かに霞草に相応しいですね。」 「そなたにもですよ、玖葛。私からすればそなたは霞草そのもの。その白さ故に眩しい…」 「架藍様?」 「クスッ、いいえ、何でもありませんよ。」 一瞬微笑みを見せると架藍は歩き始めた。