涙ーありがとうを君にー



「そう…
じゃあ、私は凜のところ行ってくるから、
お粥食べ終わったら、
流しにいれておいてくれる?」

希衣は、それだけ言い残して、
部屋を出て行った。




「………なあ………」

琥珀が口を開いた。

「…ん?どした?」

瑠璃が琥珀に微笑みを向ける。

「…母様が言ってたのってほんと…?」

「………うん………」

瑠璃の言葉を聞いて、
琥珀は苦虫を噛んだ顔をする。

「……俺、他に変な事しなかった?」

「……やっぱり覚えてないんだね……

じゃあ、知らなくていいと思う…」

瑠璃はとても悲しい笑顔を少しだけみせて、
いつものように微笑んだ。

「あっ、私片付けて、凜様のご様子伺ってくるね」

瑠璃は話をかえる。

「………うん」

琥珀はただ返事をした。


瑠璃が部屋から出た後、
琥珀は自己嫌悪に嵌まっていた。

−ったく、俺は何やってんだよ!!!

あいつに、
瑠璃にあんな顔させるなんて…−