涙ーありがとうを君にー



「…人にものを頼むのにそんな態度でいいわけ?」

瑠璃がジロリと睨む。

「………もっと優しくやって下さい…」

目を逸らして小さな声で言う。

「………っ」

返事のない瑠璃を、
恐る恐る覗き込む。

瑠璃の目には、
大粒の涙が溜まっていた。
零れないように必死で唇を噛み締める。

琥珀は優しく瑠璃の名前を呼ぶ。

「…瑠璃…」

更に、
ギュッと瑠璃の手を握る。

「…大丈夫だよ。

俺は生きてる。

そんな簡単にくたばって堪るかっつの!!

だから、なっ?」

琥珀の琥珀に瑠璃は、
一気に泣き崩れた。

「だって、
ほんとは最初瑞穂から聞いたとき、
怖かった、
すっごいこわかったよぅ…
…ヒック……ヒック……

さっきだってこのまんま、ずぅっと琥珀が、
目ぇ覚まさなかったらって…ヒック…すっごい…

すっごい…怖かった…」

瑠璃の言葉に琥珀は、

「瑠璃…大丈夫だよ…

だから…

頼むから泣き止んでくれよぉ…」

琥珀は苦笑する。

瑠璃は暫くたって、
泣き止むと、
再び包帯を巻き始めた。


今度は優しく丁寧に…


「さんきゅ」

コクンと頷く。

瑠璃は優しく微笑んだ。