部屋に入ると湖咲は横になったまま目を開いていた。
「…瑞穂?どうした?」
部屋に入ったまま、
喋らない瑞穂が気になり、聞いてみる。
「あのね、
希衣しゃまが瑞穂もお熱あるから、
湖咲とくっついて寝てなさいだって」
瑞穂は、先程この部屋を出て行くときは普通だった喋り方が小さい子が話す言葉使いになっていた。
「……瑞穂、おいで?」
湖咲が布団の中で少し横による。
瑞穂はただ頷いて、
湖咲の隣に横になる。
「みしゃき、腕枕がいい…」
瑞穂が甘える。
湖咲は熱で赤い顔を、
更に赤くした。
「……〜っ。
ほ、ほら。
これでいいか?」
湖咲に腕枕をしてもらい、気がすんだのか、
湖咲の胸に額をうずくめ、うとうとし始める。
湖咲は、
自分の側で感じる瑞穂の温もりに、
安心したのか、
うとうとし始める。
湖咲と瑞穂が眠りについてから30分。
希衣が布団一式を抱えて、静かに部屋に入り布団をくっつけて敷く。
寝ている中起こすのも、
可哀相に思った希衣は、
そのまま部屋を後にし、
成宮邸へ戻っていった。



