「こちらこそ。 まぁ、 楽しくやってくか。 これもなんかの縁だよな」 ふっ、と笑って言う湖咲に瑞穂も思わず笑みがこぼれる。 二人は大きくハイタッチをして、 座敷をでた。 夜空を見上げた湖咲は、 「明日は満月か…」 と呟き屋根に跳ぶ。 瑞穂も湖咲の隣に飛び上がり、 並んで横になった。 二人は言葉を交わす事なくただ、 じっと月を眺めていた…