隕石が降ってきた。憂鬱な気分を抱えていた澄佳は学校をさぼってその山を見に行くが、そこで不思議な少年を目撃する。次の日、その彼はクラスメイトとなって澄佳の前に姿を現す。星野叶多と名乗る彼は、その降った隕石だと言う。怪しいことをしない見張りとして、散らばった彼の欠片探しに付き合う澄佳。澄佳は受験を控えていたが、夢や奇跡といったものを信じられなくなっており、将来やりたいことも見つけられず闇雲に勉強する毎日に疑問を感じていた。叶多に付き合って、星空を眺めたり川へ入ったりして、身近な美しいものを再発見する彼女は、環境を守ることについて学びたいと思うようになる。ところが、叶多はある日突然、宇宙へと帰ってしまう。叶多が地球にいた痕跡や、自らの記憶すら消えて行くことに焦る澄佳。ある日叶多から手紙を受け取った彼女は、山から叶多へ想いを叫び、彼を待つことを誓う。半年後、卒業式の日に、叶多は帰ってくる。