―映画館― 「祥平は何が見たい?」 「恋愛以外なら」 「え〜私、見たかったのに……」 「……分かった」 「やった〜〜ありがと」 「別に」 と言ってチケット売場に行ってしまった。 「はい、舞の分」 「いいよ、いくらだった?」 「女に払って貰う程ださくねぇよ」 「別にダサいなんて思ってないよ」 「ここは、奢られとけ」 「…うん」 「行くぞ」 私は祥平の後を追った。