「俺のこと好きか?」
え……?何でそんなこと……
「いや、ずるかったな。俺は凛のことが好きだ。
世間からすれば俺は社会のクズの代表みたいなもんだ。お前を俺らの世界に染める気は全くない。
今まで通り純粋に俺の隣で笑っててくれればそれで良いんだ。
俺の女になってくれないか?
強制なんかじゃない。お前の意志で、気持ちで選んで欲しい。」
その熱い告白は突然過ぎた。
心の準備なんてものはする余裕すらなかった。
でもそう言われたわたしの答えは決まっていて…
「わたしも隆友さんが好き。だから……よろしくお願いします。」
迷う隙もなくそう答えていた。
一昨日気持ちを隠すって決めたばっかりなのに。
あんなこと言われたら断れるわけないじゃん。
「本当に?無理してないか?」
「たぶん……ずっと好きだったの。気づいたのは最近だけど…。だから、隆友さんが今言ってくれたことは本当に嬉しい。」
心配そうに聞いてきた隆友さんに本当の気持ちを伝えた。
「そっか……良かった。」
「あ……!」
笑った。
その顔、やっぱり好き。
ありがとな。選んでくれて。
隆友さんはわたしを抱きしめながら囁いた。
そして、視線を絡めたわたしたちはキスをした。

