彼女と彼らの6ヶ月の物語




「昨日の話、覚えてるか?」
[昨日?えっと……覚えてない、かな?]

「俺、凛のことが好きなのか?って聞いただろ?」
[あぁ!それか、覚えてるよ。それで?]

「お前はどう思う?」
[間違って無いと思うよ。隆が本当に好きなのかは僕には分からないけど、彼女を選んだことは間違って無いと思う。]

「そうか……」
[もし、2人が恋仲になっても僕のことは気にしなくて良いよ。その事で僕が苦い思いをすることはないから。僕、隆のこともリンリンのことも好きだからね。]
だから心配しないで?と竜也は続けた。
妙に察しが良いよな?だから色んな女と繋がってられるのか……。

[隆?僕さ、逆にリンリンが心配かな。過去に男でトラブルあったから警戒してるけど、あの容姿じゃん?いつか変な男に捕まっちゃうかもよ?]
「その前に俺がもらう。」

[そっか、でも世間的には隆も変な男だけどね。]
「まぁあいつが選ばないならそれで良いと思ってる。」
強要するつもりは全くないからな……。
あいつも色々抱えてるし……。

[僕はまだまだ遊びたいから、本当に僕のことは気にしないで?]
「あぁ分かった。」
[うん。じゃ、またね。]
そう言って通話が終わった。