彼女と彼らの6ヶ月の物語





幼い頃から一緒にいる竜也に聞けば何か分かるかも知れないと思いあんなことを言ったが、タイミングが悪く話は続かなかった。
昨日は特に報告もなく、凛が帰った後すぐに部屋に戻ったからその話はしていない。

今なら竜也も部屋にいるだろう。
そう思い通話の発信ボタンを押した。


―――――――――――――…プルルルルルルル

[もしもし?今は大丈夫だよ。]

数回コールした後電話がつながった。
関係上、必ずしも落ち着いて話が出来る訳ではないため俺から連絡したとき竜也は状況を先に伝えてくれる。