彼女と彼らの6ヶ月の物語




「ズバリッ恋だねっ!!」

「はぁ?いやいやいや、それは無いでしょ!?!!!」

昨日、名前だけなら……って許可をもらったから、さっそく由紀に相談した。
それにしても由紀、恋はないでしょ~。

「いや、恋とかあるから。また口に出てたよ♪」
ゔ……またやっちゃった。

「いや~この前から怪しい!とは思ってたのよね~♪」

「いや、だから無いって!」
わたしが隆友さんのこと好きになるなんてあり得ないよ……。

「じゃあ聞くけど、その隆友さん?のこと正直どう思ってるの?」

「え?」
正直……って昨日も竜也さんに聞かれたけど、なんなの?

「かっこいいなぁとか思わないの?」

「そりゃ、格好いいとは思うよ?」
さらさらの黒髪をセットしてあって、整えられた眉に、きりっとした二重の目、筋の通った高い鼻に形の良い唇。
あたしにも少し分けて欲しいレベルで整った顔。おまけに小顔だし。
背だって182㎝あるって竜也さんが言ってた。