「隆友さん!見てください!わたし遂に、揃えましたよ~!!」
タイミング悪く戻ってきやがった。

「すげぇな。よくも飽きずに…。」

「竜也さん、全然誉めてくれなかったんですよ?ひどくないですか?」

「誉めたじゃん。すごいね~って」
「心がこもってないの!」
「だったらもっと誉めて~って言えばよかっただろ?」
「そーゆーことじゃないでしょ!」
「いや、そーゆーもんだろ。」
「プレイボーイのくせに女の子に対して適当だなぁ!!」
「それ、関係ないだろ。ちゃんとリンリン以外の女の子には優しいよ?」
「はぁ!?!!!」

「お前ら本当仲良くなったな。」

「「え?」」
隆友さんの一言で我にかえった。

「出会ってから暫く、異常なほどお互い警戒してだろ?」

確かに……でも……
「竜也さん、ずーっと笑ってたんです。普通に怖くないですか?」
「人がせっかく愛想よくしてやったのに、失礼だなぁ」
「だからその愛想笑いが怖かったって言ってんの!」
「はぁ?ビビりまくってた人がよく言うわっ!」
「ビビらせてた張本人、竜也さんなんですけど?」
「はぁ?」


「お前らうるせぇ」

「「ごめん」なさい」
隆友さんに制圧されて2人して即謝った。

隆友さんの言った通りで、あたしたちが仲良くなったのはほんの2週間くらい前……。
隆友さんが優しくなった気がするのもその辺りから。