この後からはよく覚えていない

 悪魔が倒されるのを見てから、確か俺も力尽きたはずだ


 目を覚ますと、俺は自分の部屋の布団の中にいた


 「目が覚めたか」

 「………お父さん」

 「なんだ?自分が死んだかと思ったのか?笑」

 確かにそれもそうか…

 あんなに血が出たのに死んでないのも可笑しい

 「……マリア姫がお前を助けてくれたんだよ」 

 「マリアが?」

 「あぁ。マリア姫の力で傷を全て治してくれたんだ。治癒魔法しても止まらなくて困っていたら『やりたい』とね。まぁ、そう言っても、それを使うと体力も消耗するから、本当はしてほしくなかったんだが、あの時は仕方なく許可したんだ」

 マリアが…俺を

 「……マリアは?」

 「無事だ。それにあの戦は魔法人が勝利を収めたから安心しろ」

 「………俺、守れなかった。マリアを守ることができなかった…う"…ぅ…っ」


 「秋夜はよくやったさ。悪魔を二体も倒すことが出来たんだからな」

 そう言うと親父は優しく頭を撫でてくれた

 ……と思ったのは束の間で

 「……って言うか秋夜!姫と呼べ、マリアと呼ばずに!!」

 頭にデコピンを食らった


 「え……マリアはマリアだもん」

 「幼馴染かもしれんが、あの方はこの王国の姫。大人になればそう言わなくてはならないんだから、もう言う練習をして起きなさい」

 「ひ……姫??」

 今までマリアとしか言ってこなかったから、違和感があり過ぎる…