「学校...どうしよう。それより、これから、どこに行けばいいの...。」


もう、泣くのは今日で最後にしよう。

感情を殺せ。足が向くままに進め。もう...死んだっていいかな。



「ねぇ。君1人?君みたいな子が来るところじゃないんだけどなぁ...」

「あんた誰。ここどこ。」

「僕は、谷代 直人。ここは西区。君は?」

「翆。名字ならさっき無くなった。あと、その変な笑顔やめて。口調も」

かっこいい。でも、胡散臭い。第一印象はこれ。話し方もこの人には合わないと、何故かそう感じた。