(どうしよう…。…どうしよう?)
実琴は先程から落ち着かない様子で、部屋の中を行ったり来たりしていた。
この行動に本人の自覚はなく、そこからは実琴の隠しきれない動揺が見て取れるのだが、部屋の主である朝霧はというと、先程からその子猫の様子に気付きながらも敢えて見て見ぬふりをし続けていた。
ソファの上で横になりながら、雑誌なんかを広げている。
その前を何度目になるのか、再び小さな猫がてくてくと横切って行く。
(まさか、こんなに突然話が進展するなんて嘘みたい。私の入院先が、まさか朝霧の家の病院だったなんてっ!こんな偶然てあるのっ?)
その衝撃の事実に。
正直びっくりし過ぎて、あの後どうやってこの朝霧の部屋まで戻ってきたのか覚えていない程だ。
「それって、もしかして…辻原のこと…か?」
「あれ?もしかして、伊織くんの知ってる子?」
「一応、同じクラスだ」
「へえ、それなら話が早い。実はその子、木から落ちたらしくて気を失って運ばれて来たんだけど…。学校で何か噂とか聞いてないかな?原因とか、落ちた時どんな様子だったとか…」
「一応、第一発見者を知ってる…」
「本当?実は未だに意識が戻らなくてさ。頭部を打ってはいるんだけど目立った外傷はなく、検査結果も特に問題はないみたいなんだよね。なのに目覚めないっていうんで、医師の間でも少し心配の声が上がっているんだ」
実琴は先程から落ち着かない様子で、部屋の中を行ったり来たりしていた。
この行動に本人の自覚はなく、そこからは実琴の隠しきれない動揺が見て取れるのだが、部屋の主である朝霧はというと、先程からその子猫の様子に気付きながらも敢えて見て見ぬふりをし続けていた。
ソファの上で横になりながら、雑誌なんかを広げている。
その前を何度目になるのか、再び小さな猫がてくてくと横切って行く。
(まさか、こんなに突然話が進展するなんて嘘みたい。私の入院先が、まさか朝霧の家の病院だったなんてっ!こんな偶然てあるのっ?)
その衝撃の事実に。
正直びっくりし過ぎて、あの後どうやってこの朝霧の部屋まで戻ってきたのか覚えていない程だ。
「それって、もしかして…辻原のこと…か?」
「あれ?もしかして、伊織くんの知ってる子?」
「一応、同じクラスだ」
「へえ、それなら話が早い。実はその子、木から落ちたらしくて気を失って運ばれて来たんだけど…。学校で何か噂とか聞いてないかな?原因とか、落ちた時どんな様子だったとか…」
「一応、第一発見者を知ってる…」
「本当?実は未だに意識が戻らなくてさ。頭部を打ってはいるんだけど目立った外傷はなく、検査結果も特に問題はないみたいなんだよね。なのに目覚めないっていうんで、医師の間でも少し心配の声が上がっているんだ」



