「お前のことが好きだって言ってるんだよ」
今度はハッキリと。朝霧は、そう口にした。
「う…そ…。本当に…?」
そんな朝霧の思わぬ告白も簡単には信じられなくて。
実琴は呆然と聞き返していた。
「お前な…。これだけ簡潔に言っても、まだ解らないのか?」
朝霧は呆れたように左手を腰に当てて首を傾げると、小さく溜息を吐いた。
「だって…」
だって、信じられない。
あの朝霧が自分のことを好き…だなんて…。
学校で見る朝霧は明らかに人との付き合いそのものが面倒臭そうに見えたし。
勿論、学校で見せている部分だけが朝霧の全てじゃないことは今回のことで良く分かったつもりだけれど。でも、朝霧が私の前で見せてくれた優しい笑顔は、私が子猫だったからに違いないのだ。
優しく抱き締めてくれたその腕も、全て可愛い子猫だった故の…。
不意に切なくなって、実琴はそれを振り払うように頭を横に振ると言葉を続けた。
「だ…だって、朝霧は猫が好きなんでしょう?ミコに優しくしてくれたのだって可愛い子猫が好きだったからでっ…」
後半は何故だか泣きそうになりながら、何とかそれだけをやっとで言うと。
朝霧は再び溜息を吐いた。
「確かに俺は猫は嫌いじゃないが…」
そこまで言うと、不意に実琴の腕を掴んで引き寄せた。
「だが、それとこれとは別の話だ。俺はちゃんと伝えたからな、辻原。俺にここまで言わせた以上は、お前も責任とって素直になれよ」
今度はハッキリと。朝霧は、そう口にした。
「う…そ…。本当に…?」
そんな朝霧の思わぬ告白も簡単には信じられなくて。
実琴は呆然と聞き返していた。
「お前な…。これだけ簡潔に言っても、まだ解らないのか?」
朝霧は呆れたように左手を腰に当てて首を傾げると、小さく溜息を吐いた。
「だって…」
だって、信じられない。
あの朝霧が自分のことを好き…だなんて…。
学校で見る朝霧は明らかに人との付き合いそのものが面倒臭そうに見えたし。
勿論、学校で見せている部分だけが朝霧の全てじゃないことは今回のことで良く分かったつもりだけれど。でも、朝霧が私の前で見せてくれた優しい笑顔は、私が子猫だったからに違いないのだ。
優しく抱き締めてくれたその腕も、全て可愛い子猫だった故の…。
不意に切なくなって、実琴はそれを振り払うように頭を横に振ると言葉を続けた。
「だ…だって、朝霧は猫が好きなんでしょう?ミコに優しくしてくれたのだって可愛い子猫が好きだったからでっ…」
後半は何故だか泣きそうになりながら、何とかそれだけをやっとで言うと。
朝霧は再び溜息を吐いた。
「確かに俺は猫は嫌いじゃないが…」
そこまで言うと、不意に実琴の腕を掴んで引き寄せた。
「だが、それとこれとは別の話だ。俺はちゃんと伝えたからな、辻原。俺にここまで言わせた以上は、お前も責任とって素直になれよ」



