(…ずっと…?朝霧の、傍に…?)
真面目な表情をしてはいるが朝霧の瞳はいつも学校で見せているような冷たいものではなく、眼差しはどこか柔らかいものだった。
その逸らすことなく向けられる瞳からは、冗談で言っている訳ではないのだという想いが伝わってくるようで…。
実琴は、ただ呆然と。
まるで時が止まってしまったかのように暫くその場に立ち尽くしていた。
絡み合った視線さえ外せないまま、一筋の風が二人の間を通り抜けてゆく。
まさか朝霧がそんなこと言うなんて思ってもみなかった。
でも、その穏やかな瞳に子猫ではない自分の姿を映してくれていることが何より嬉しかった。
『ずっと…俺の傍にいろ』
その言葉だって素直に嬉しい。
嬉しいのだけど…。
「それって…。何か体[てい]の良い退屈しのぎだって言われてるみたいで複雑なんですけど…」
可愛くないとは思いつつも、つい言わずにはいられなかった。
だって、もっと言い方ってものがあると思うのだ。
『退屈しない』
そんな言葉を嬉々として自分にとって都合の良いように受け取って鵜呑みに出来る程、自分には自信がないから…。
顔を真っ赤に染めながらも、そんな言葉を返してきた実琴に朝霧は一瞬僅かに目を見開いていたが、不意に俯くとクスッ…と抑え気味に笑みをこぼした。
「お前のそういうとこも、嫌いじゃない」
朝霧は、そう呟くと。
再び真っ直ぐに視線を合わせてきた。
真面目な表情をしてはいるが朝霧の瞳はいつも学校で見せているような冷たいものではなく、眼差しはどこか柔らかいものだった。
その逸らすことなく向けられる瞳からは、冗談で言っている訳ではないのだという想いが伝わってくるようで…。
実琴は、ただ呆然と。
まるで時が止まってしまったかのように暫くその場に立ち尽くしていた。
絡み合った視線さえ外せないまま、一筋の風が二人の間を通り抜けてゆく。
まさか朝霧がそんなこと言うなんて思ってもみなかった。
でも、その穏やかな瞳に子猫ではない自分の姿を映してくれていることが何より嬉しかった。
『ずっと…俺の傍にいろ』
その言葉だって素直に嬉しい。
嬉しいのだけど…。
「それって…。何か体[てい]の良い退屈しのぎだって言われてるみたいで複雑なんですけど…」
可愛くないとは思いつつも、つい言わずにはいられなかった。
だって、もっと言い方ってものがあると思うのだ。
『退屈しない』
そんな言葉を嬉々として自分にとって都合の良いように受け取って鵜呑みに出来る程、自分には自信がないから…。
顔を真っ赤に染めながらも、そんな言葉を返してきた実琴に朝霧は一瞬僅かに目を見開いていたが、不意に俯くとクスッ…と抑え気味に笑みをこぼした。
「お前のそういうとこも、嫌いじゃない」
朝霧は、そう呟くと。
再び真っ直ぐに視線を合わせてきた。



