「でも、そう言えば…何で朝霧は此処に?」
自然と浮かんだ疑問を口にすると、朝霧が大袈裟に溜息を吐いた。
「…随分だな。人が折角心配して見舞いに来たっていうのに」
「えっ?心配…?お見舞い…?」
思わぬ言葉に目をパチクリさせて驚いている実琴から朝霧は僅かに目線を外すと、遠く風に揺れる木々を眺めながら言った。
「ま…その様子なら大丈夫そうだな。お前、昨日はあんな形で気を失ったままだったし、流石にどうなったか心配にもなるだろ。バアさんは無事元に戻ったから問題ないって念押してたけどな。後味悪いんだよ」
(ばあさん…って…)
面と向かっては、きちんと守護霊さんのことを『お祖母さま』なんて呼んでいたのに…とか内心でツッコミを入れつつも。心配してくれていたという事実が何より嬉しい。
「そっか…。そうだよね…。色々ごめんね。でも、こうして元に戻れたのは本当に朝霧のお陰だよ。だから…」
そう言って素直に心からの笑顔を浮かべると、実琴は「ありがとうございましたっ!」と、ペコリ…と頭を下げた。
「………」
そんな実琴の行動に驚いたように僅かに目を見開いている朝霧を他所に、実琴は笑顔で続けた。
「それから…。何より『ミコ』を拾ってくれてありがとう。朝霧が拾ってくれなかったら今の私は、いなかったかも知れない。カラスに襲われた時もそう。朝霧は私の命の恩人でもあったよ」
そう、あの雨の中。
温かな朝霧の手に、私は救われたんだよ。
自然と浮かんだ疑問を口にすると、朝霧が大袈裟に溜息を吐いた。
「…随分だな。人が折角心配して見舞いに来たっていうのに」
「えっ?心配…?お見舞い…?」
思わぬ言葉に目をパチクリさせて驚いている実琴から朝霧は僅かに目線を外すと、遠く風に揺れる木々を眺めながら言った。
「ま…その様子なら大丈夫そうだな。お前、昨日はあんな形で気を失ったままだったし、流石にどうなったか心配にもなるだろ。バアさんは無事元に戻ったから問題ないって念押してたけどな。後味悪いんだよ」
(ばあさん…って…)
面と向かっては、きちんと守護霊さんのことを『お祖母さま』なんて呼んでいたのに…とか内心でツッコミを入れつつも。心配してくれていたという事実が何より嬉しい。
「そっか…。そうだよね…。色々ごめんね。でも、こうして元に戻れたのは本当に朝霧のお陰だよ。だから…」
そう言って素直に心からの笑顔を浮かべると、実琴は「ありがとうございましたっ!」と、ペコリ…と頭を下げた。
「………」
そんな実琴の行動に驚いたように僅かに目を見開いている朝霧を他所に、実琴は笑顔で続けた。
「それから…。何より『ミコ』を拾ってくれてありがとう。朝霧が拾ってくれなかったら今の私は、いなかったかも知れない。カラスに襲われた時もそう。朝霧は私の命の恩人でもあったよ」
そう、あの雨の中。
温かな朝霧の手に、私は救われたんだよ。



