「もしかして、お見舞いに来てくれたのかしら?わざわざありがとうね。でも、ごめんなさいね。実は今、実琴出ちゃってるの。『その辺を歩いてくる』って言ってたから近くにはいると思うんだけど…」
「そうですか…。でも出歩いているということは、もうお身体の方は大丈夫なんですか?」
「ええ。お陰様で、もうすっかり。午前中の診察でも何ともなかったし、先生にも体力回復の為に出来るだけ動いた方が良いって言われてる位なのよ」
実琴の母は何処かホッとした様子で言った。
何日も意識が戻らなかった後からの昨日の騒ぎだ。家族の精神的疲労は相当なものだったろう。
昨夜元に戻れてからまだ時間としては然程経過していないが、病院の検査結果も問題ないのなら、もう心配ないだろう。
朝霧自身も内心で安堵しながら小さく頷いた。
「それは良かったです」
その後、朝霧は見舞い用に持ってきた菓子折りの入った紙袋を母親に渡すと病室を後にした。
「せめて実琴が戻るまで」と引き留める言葉に「心当たりを探してみます」と応えて。
その後、病室では。
今まで無言で様子を見ていた武瑠が素直に感嘆の声を上げた。
「何だよ?あのイケメン…。姉ちゃんとどーいう関係っ?」
母親も、娘と同級生だとは到底思えぬ程に落ち着いた青年が出ていった扉を呆然と眺めながら呟いた。
「さあねぇ。でも、随分しっかりした子ねぇ…」
そうして、ほう…とため息をこぼしたのだった。
「そうですか…。でも出歩いているということは、もうお身体の方は大丈夫なんですか?」
「ええ。お陰様で、もうすっかり。午前中の診察でも何ともなかったし、先生にも体力回復の為に出来るだけ動いた方が良いって言われてる位なのよ」
実琴の母は何処かホッとした様子で言った。
何日も意識が戻らなかった後からの昨日の騒ぎだ。家族の精神的疲労は相当なものだったろう。
昨夜元に戻れてからまだ時間としては然程経過していないが、病院の検査結果も問題ないのなら、もう心配ないだろう。
朝霧自身も内心で安堵しながら小さく頷いた。
「それは良かったです」
その後、朝霧は見舞い用に持ってきた菓子折りの入った紙袋を母親に渡すと病室を後にした。
「せめて実琴が戻るまで」と引き留める言葉に「心当たりを探してみます」と応えて。
その後、病室では。
今まで無言で様子を見ていた武瑠が素直に感嘆の声を上げた。
「何だよ?あのイケメン…。姉ちゃんとどーいう関係っ?」
母親も、娘と同級生だとは到底思えぬ程に落ち着いた青年が出ていった扉を呆然と眺めながら呟いた。
「さあねぇ。でも、随分しっかりした子ねぇ…」
そうして、ほう…とため息をこぼしたのだった。



