カワイイ子猫のつくり方

「ミコの為…?」

「そうよ。これからミコちゃん本体の病室へ行くんでしょう?でも、彼女は今看護師の監視下に置かれてると言っていい程、病室への出入りは簡単に出来る状況じゃないのよ」

(そうなんだ…。昼間暴れちゃったからかな?…猫ちゃん、大丈夫かな?)

現状を聞けば聞く程心配は膨らんでいくけれど、守護霊さんがそこまで調べてくれていることに何より驚いた。

まだ、出会って間もないのにすごく親身になってくれている、その気持ちが何より嬉しい。…例え、幽霊さんでも。

そして、それが朝霧の実のお祖母さんだというのだから、何より心強い気持ちになるというものだ。


「まぁ、普通はそうだろうな。あの騒ぎの後では、な…」

朝霧は父親から聞いていたのか、特に驚いている様子はない。

「でも、院長の京介が一緒なら別の話よね。あなたも京介に何らかの協力を乞うつもりでいたんだろうけど、何よりどう説明するつもりだったのよ?他人のあなたがこんな時間に面会なんて、どう考えたって不自然じゃないの」

「まぁ、そうですよね。でも…」

朝霧は表情を変えずに続けた。

「『彼女は俺にとって大事な人なんです。今辻原を救えるのは自分だけなんだ』…とか言えば、父さんは協力してくれそうかなと思っていたんですが。…甘かったかな?」

『えええっ!?』

「あら♪」


しれっと、そんなことを口にする朝霧に実琴は飛び上がった。