(でも、やはり俺にはもう見えないみたいだな…)
その周辺に目を凝らしてみても特に何も見えない。
昔から霊などが見えてしまうのが嫌で敢えて見ないようにはしていたのだが、祖母の件で色々あり、自分の中で拒否反応のようなものが大きく働くようになり、徐々に寄せ付けなくなっていったのだ。
子供の頃と違い、それだけ素直でも純粋でもなくなった…というのが大きな要因なのかも知れないが。
(俺はひねくれているからな…)
内心で朝霧は苦笑を浮かべた。
その時だった。
「…ミコちゃん、急にどうしたんだ?何か一生懸命話しているみたいだけど…」
父も子猫が急に鳴き出したことが気になったようだった。
二人でミコ(辻原)の様子に注目していると。
不意に辻原が父の方へ向き直って声をあげた。
「みゃあっ!」
その瞬間。
「……っ!?」
父の身体がビクリと大きく揺れた。
その動きは異様で、何かが起きたことだけは判った。
途端に俯き、項垂れる父。
「…父さん?おい、どうしたっ?」
朝霧は目の前の父親の顔を覗き込もうとした。
その間にも、胸ポケットではミコが何やら訴えていたのだが…。
すると。
「ふふふ…」
俯く父親から似つかわしくない笑い声が漏れてきた。
「…父さん?」
何だろう。嫌な予感しかしない。
朝霧は父親の表情を覗き込むのをやめ、僅かに距離を取った。
その周辺に目を凝らしてみても特に何も見えない。
昔から霊などが見えてしまうのが嫌で敢えて見ないようにはしていたのだが、祖母の件で色々あり、自分の中で拒否反応のようなものが大きく働くようになり、徐々に寄せ付けなくなっていったのだ。
子供の頃と違い、それだけ素直でも純粋でもなくなった…というのが大きな要因なのかも知れないが。
(俺はひねくれているからな…)
内心で朝霧は苦笑を浮かべた。
その時だった。
「…ミコちゃん、急にどうしたんだ?何か一生懸命話しているみたいだけど…」
父も子猫が急に鳴き出したことが気になったようだった。
二人でミコ(辻原)の様子に注目していると。
不意に辻原が父の方へ向き直って声をあげた。
「みゃあっ!」
その瞬間。
「……っ!?」
父の身体がビクリと大きく揺れた。
その動きは異様で、何かが起きたことだけは判った。
途端に俯き、項垂れる父。
「…父さん?おい、どうしたっ?」
朝霧は目の前の父親の顔を覗き込もうとした。
その間にも、胸ポケットではミコが何やら訴えていたのだが…。
すると。
「ふふふ…」
俯く父親から似つかわしくない笑い声が漏れてきた。
「…父さん?」
何だろう。嫌な予感しかしない。
朝霧は父親の表情を覗き込むのをやめ、僅かに距離を取った。



