「ホントに大事にしてるんだねぇ、ミコちゃんのこと。可愛くて仕方ないって伊織くんの顔に書いてあるもんね」
「ふん。…悪いか」
それは小さな呟きだったが、父の指摘を認めるような発言をする朝霧に、実琴は驚いて思わずその顔を見上げた。
視線を感じたのか朝霧もチラリとこちらに瞳を向けたが、特にリアクションはない。
「良いことだと思うよ。大事にしたいもの、守りたいものが出来るってさ。そんな伊織くんが見られるなんて何だか新鮮で嬉しいね」
ニコニコと笑みを浮かべている父親に。
朝霧はどこか嫌そうな顔をしながらも話題を切り替えるように言った。
「それより、今朝はコイツが迷惑掛けてすみませんでした」
「なーに、何てことないよ。トラブルにもならなかったしね。無事に伊織くんが見つけてくれて助かったよ。逆に僕は何もしてあげられなくて悪かったね」
そんな会話を続けている親子を他所に、実琴はポケットから顔を出したまま室内を見渡していた。
そんな中、二人の会話が頭を掠めて[かすめて]いく。
朝霧が『ミコ』を大事に思っていてくれるのは嬉しい。
きっと、朝霧ならずっと猫ちゃんを大切にしてくれるだろうから。
有難いと…。良かったと…。心から本当にそう思うのに。
(何でだろ…。何だか、心が痛い…)
その時、不意にある場所へと向けた実琴の視線は驚き固まった。
朝霧父の僅か後方。
そこに突然現れた人影。それは…。
『守護霊さん…?』
「ふん。…悪いか」
それは小さな呟きだったが、父の指摘を認めるような発言をする朝霧に、実琴は驚いて思わずその顔を見上げた。
視線を感じたのか朝霧もチラリとこちらに瞳を向けたが、特にリアクションはない。
「良いことだと思うよ。大事にしたいもの、守りたいものが出来るってさ。そんな伊織くんが見られるなんて何だか新鮮で嬉しいね」
ニコニコと笑みを浮かべている父親に。
朝霧はどこか嫌そうな顔をしながらも話題を切り替えるように言った。
「それより、今朝はコイツが迷惑掛けてすみませんでした」
「なーに、何てことないよ。トラブルにもならなかったしね。無事に伊織くんが見つけてくれて助かったよ。逆に僕は何もしてあげられなくて悪かったね」
そんな会話を続けている親子を他所に、実琴はポケットから顔を出したまま室内を見渡していた。
そんな中、二人の会話が頭を掠めて[かすめて]いく。
朝霧が『ミコ』を大事に思っていてくれるのは嬉しい。
きっと、朝霧ならずっと猫ちゃんを大切にしてくれるだろうから。
有難いと…。良かったと…。心から本当にそう思うのに。
(何でだろ…。何だか、心が痛い…)
その時、不意にある場所へと向けた実琴の視線は驚き固まった。
朝霧父の僅か後方。
そこに突然現れた人影。それは…。
『守護霊さん…?』



