カワイイ子猫のつくり方

その守護霊さんが、わざわざ自分を探しに来てくれたこと。色々教えてくれたことなどを伝えると、朝霧は「ふうん。…相変わらずなんだな」と、溜息交じりに呟いた。

その言葉に首を傾げていると、朝霧が再び口を開く。

「俺は最近は見掛けていないんだが…。あの人は生前はあんな感じじゃなかったんだ。いつも寡黙で…」


(えっ?そうなんだ…?)

自分が出会った守護霊さんとは随分と印象が違う気がする。


昔を思い出しているのか遠い目をしながら朝霧は続けた。

「祖父が厳しい人だったから色々我慢も多かったんだろう。そんな生活から解放されたことで、変にハジケてあんな…好奇心旺盛な霊になってしまったんだな」

後半は、どこかげんなりした様子で語る朝霧に、何となくイヤな予感がした。

『もしかして…何かあったりしたの?』

「ああ。あの人が親父に憑いた当初、何度か良いように身体を乗っ取られた」

『…っ?!』


そこで頭の中に、まだ記憶に新しい彼女の姿が甦ってきた。

『幽霊になって初めの頃ちょっとした出来心で、ね。あ、でも乗っ取ろうとしたワケじゃないのよ。本当よっ』

出来心で誰かの中に入ったことがある…と認めた彼女は、取り繕うように乾いた笑みを浮かべていた。


(それって、朝霧に入ったってことだったのっ?孫に何やってんのっおばあさんっ!!)

…っていうか『好奇心旺盛』じゃ済まされないレベルだ。