(アイツ…自分で、このドアを開けたのか?)
この部屋のドアノブはレバーハンドル式なので上手くレバーを下に引きさえすれば開くことが出来るのだが、それなりに位置は高い場所に付いている。
ジャンプして上手く手を掛けるにしても、よくあんな小さな身体で届いたな…と、思わず感心してしまう程だ。
(…でも、何の為に?)
今まで勝手に部屋を出て行くようなことはなかった。
(何か、あったのか?)
何にしても、何か目的があるような気がした。
朝霧が階下へと降りて行くと、千代が丁度外から家の中に入ってくるところだった。
「まあ、坊ちゃま。おはようございます。今日学校はお休みですのに随分とお早いんですね?」
「おはようございます、千代さん」
とりあえず挨拶は返って来たものの、どこかきょろきょろと落ち着かない朝霧の様子に千代は首を傾げた。
「伊織坊ちゃま?どうかなさったんですか?」
「ああ…。千代さん、アイツを見ませんでしたか?」
「『あいつ』…ですか?」
「ああ…」
そんな間にも、ウロウロしながら周囲を見渡している。
「『あいつ』…?」
そんな似合わない言葉を呟いている千代に気付いた朝霧は苦笑を浮かべた。
「ああ、子猫のことですよ。千代さん」
すると。
「まあ坊ちゃま!『子猫』じゃありませんよ。ミコちゃんです!」
千代は呆れたように朝霧を見やると、腰に両手を当てて言った。
この部屋のドアノブはレバーハンドル式なので上手くレバーを下に引きさえすれば開くことが出来るのだが、それなりに位置は高い場所に付いている。
ジャンプして上手く手を掛けるにしても、よくあんな小さな身体で届いたな…と、思わず感心してしまう程だ。
(…でも、何の為に?)
今まで勝手に部屋を出て行くようなことはなかった。
(何か、あったのか?)
何にしても、何か目的があるような気がした。
朝霧が階下へと降りて行くと、千代が丁度外から家の中に入ってくるところだった。
「まあ、坊ちゃま。おはようございます。今日学校はお休みですのに随分とお早いんですね?」
「おはようございます、千代さん」
とりあえず挨拶は返って来たものの、どこかきょろきょろと落ち着かない朝霧の様子に千代は首を傾げた。
「伊織坊ちゃま?どうかなさったんですか?」
「ああ…。千代さん、アイツを見ませんでしたか?」
「『あいつ』…ですか?」
「ああ…」
そんな間にも、ウロウロしながら周囲を見渡している。
「『あいつ』…?」
そんな似合わない言葉を呟いている千代に気付いた朝霧は苦笑を浮かべた。
「ああ、子猫のことですよ。千代さん」
すると。
「まあ坊ちゃま!『子猫』じゃありませんよ。ミコちゃんです!」
千代は呆れたように朝霧を見やると、腰に両手を当てて言った。



