「あ、そうそう。　遊びと言えば昨日、芳樹さんと遊んだの？」


「え、あ、うん」


間を置いて返事をしたまりえは、少し気まずそうだった。




「芳樹さんの知り合いが高校の同級生だったの」


「すごいね！　芳樹さんも楽しそうだったよ～！」


「ビックリだって」



二人の間にこれといってみだれはない。

淡々と昨日のことを話す。




「いいなぁ、私も遊びたかった」

そう言った志保に対し、まりえはうつむきかげんでうなづいただけ。

だから志保は芳樹の話を上手く流し、他の話題に変えた。




「・・・どっか旅行いきたいな」