「大丈夫だよ」 家へ着き、突然まりえが言う。 「大丈夫って、なにが?」 「二人」 直接、二人が“好き同士”である事を言わなかったまりえだが、志保にはたぶんそういう意味だろうと、とらえれた。 まりえは考えていた。 “自分も好きな人と仲良くなりたいな” そう、心の中で考えながら、まりえは二人の姿を思い出していた。