2年に上がってはじめての中間テストがおわった。

放課後、部活に向かう生徒や帰宅する生徒がいる中、残った生徒たちであの問題がどうとか、赤点だとか、だれが正解だとか、くだらない会話が繰り広げられている。

私は、テストなんかに一喜一憂するたちではないし部活なんてものとも無縁にあったから、周りの音をやんわりと聞き流しながら、いつもと変わらず、ひんやりとした机にほっぺをくっつけなが、深い眠りにつこうとしていた。

そうして、夢の世界まであと少し…と思ったところで私を呼ぶ大きな声が教室中に響き渡った。