君色キャンバス

 一つ思い出す度に段々と腹が立ってきた。

 中学生の頃はその外見と容姿からなんとなく反抗できなくて黙っていたけれど、思い返してみれば結構私は酷い扱いを受けてきたと思う。

 なんせこれまた女子の目が鋭かった。

 ただでさえ周りに女子を何人も囲ってるくせに、私にもくだらない事をベラベラ飽きもせず語ってきた。


 高校になってからは彼との面識はぷっつり途絶えたせいか、記憶の片隅にしか残っていなかった。

 まさか新聞部に入部していたとは。考えられない。

 彼ならサッカー部や野球部なんかが似合いそうなのに。

 何故新聞部?

 惹かれるようなものは何もなさそうなのにさ。


 そんな事を思っていると、いきなり携帯のバイブが鳴った。反射的に体がビクッと震えた。

 
 携帯を開いてみると、なんと私の渦中にいるあいつからだった。

 何で私のメアド知ってるんだ、あいつは。

 そんな疑問もメールの内容を見て理解した。


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 今日からよろしく!

 ついでにアドは
 お前のダチから
 聞きました。

 これからまたちょくちょく
 メールするから!

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