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部活へと向かおうと、教室の扉をガラッと開くと、目の前には一之瀬君が居た。
「ぇええああああ?!」
突然の出来事に、言葉が言葉にならない。
一之瀬君は無表情のまま突っ立っていた。
「俺さ、文芸部入部しといてあれなんだけど……。
やっぱ俺は絵が好きだから、美術部に入部しようと思ってる。
そう言い来たんだ」
「あああああっと、それはご丁寧にありがとうございやす」
「やすって……。
中野は文芸部だろ?」
「う、うん……」
私はなんだか一之瀬君の顔を見る事が出来なかった。
『私のこと、好き?』
『てか私達ってどういう関係?』
ああ、どれをとっても重過ぎる。
言えない。
「……中野」
いきなり沈黙を破った。
「はいっ?」
目が合う。
その瞬間、一之瀬君が真剣な顔になって
「俺は言葉が中野ほど上手くないからそういう言葉、上手く伝えればいけど……。
なんつーか……、なんていうーか……。
ちゃんと見てるっ、から……」

