君色キャンバス


 私はまた再び目を閉じた。

 
 どうか……

 どうか…………


 一之瀬君の未来が、光差すものであって欲しい。


 
「過去に負けないで……」



 私の声は一之瀬君にはきっと届かない。

 けれど幸せを祈らずにはいられない。