雨の記憶。

私は、次第に苛立ちを感じていった。

ガマンできない―――――

そう思うとメールを打って送信した。
松島君宛の短い短いメール。

『告白の返事を聞きたいんだけど』

勇気を出して、もう聞くしかないんだって。
返事を待つ時間が長く長く感じられる。
周りにいるのは、村上君と早川君と智ちゃん。

１分…２分……３分………

携帯が小さく震えて、メールが…きた。
液晶に表示される差出人は『松島鷹斗』
携帯を操作してメッセージを見ると愕然とした。

『ごめん、付き合えない』

たったその一言がメールで済まされた。

――馬鹿じゃないの？ふざけるな。
それくらい本人を目の前にして言え！

キレた私は、松島君の電話番号を探してかけた。