雨の記憶。

それから一週間が経った。
松島君とは普通に話すが、答えはない。
その間に良くない噂が流れてきた。

『松島、地元に彼女がいるって』

これは、一番聞きたくない話だった。
これは、想像しなかったわけではない。
でも、現実には考えたくない話だった。
未だにもらえない告白の返事。
それが、噂に拍車をかけていった。