20分ほどして智ちゃんが帰ってきた。
どちらとも言えない顔をしている。
まさか……と思い、聞こうとした。

「私も保留だった」

小声で私に結果を教えてくれた。
信じられない出来事のようだった。
智ちゃんは、成功すると思ったのに。
とりあえず、私の横に座るよう促す。
そして、何事もないかのように話を続ける。


とりあえず、松島君の返事を待とう。


これが私たち二人の決断だった。