狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-

「縁戚でも何でもない、地方の一般家庭出身の俺が……もしかしたらそれを狙えるかもしれない位置まできた。
やってみたいんだ、多少の無茶はしてでもさ。そのためなら何だってやってやる。
案外バカだろ?俺」

私はフルフルと首を振った。
正直よく分からないが、別にバカだとは思わない。

自信に満ちた、努力家の彼には何だってできそうな気がする。

「誰にも言うなよ?
こういうの、オクビにも見せたら、すぐに足を引っ張られる世界だからな」

照れ臭そうに笑った彼は、私にひどく無邪気な眼差しを向けた。
本人は気づいてないんだろうな。

いつもの作り笑顔より、その方がずっと素敵なんですよ……


「言いませんよぉ、私だってそれぐらい分かります…コホッ」
「何だ。カゼか?」

「いや、子供の頃から風邪だけはひいたことがなくて…ちょっとイガラッぽい…喋りすぎかな?」
「だろうな」

どういう意味だ。

「はは…今夜は何だかおかしいな。
こんなことを言ったのは、お前が初めてだ。お前は何だか……話しやすいわ」

その一言で、私は何だか嬉しくなった。