待ち合わせは19時半。
5分ほど遅れて、会社から直行したらしい大神課長が走ってきた。
「悪い、間際に電話が入って…」
真っ赤な顔をして息を切らす課長は、なんだかとてもらしくない。
「イエイエ、お気遣いなく」
歳末の時期で忙しいことは知っている。
ふと思う。無理しなくても、何も今日じゃなくて良かったのにな。
両膝に手をつき息を整え、彼はハタと私を見上げた。
全身にサッと視線を滑らせ、一瞬眉を潜めた。この顔は……
「あ、スイマセン。スカート短すぎでしたか?」
「い、イヤ。今日はイイ…よく似合ってる」
彼はいつも服装にはとても厳しいのだ。私は短め、好きなんだけどなあ。
彼はなかなか回復しないらしい息を再び整え始めた。多分トシのせいだ。
「スマン。じゃ、行こうか」
何の気無しに手を差し伸べる。
「へ⁉」
キョトンと見上げた私を見て、ハッとして慌てて手を引いた。
「ご、ゴメン。つい癖で……行こう」
………女タラシめ。
言っときますけど、貴方の今日のお相手は、部下の赤野ですよん。
先を歩く彼の背にチラッと舌を覗かせた。
5分ほど遅れて、会社から直行したらしい大神課長が走ってきた。
「悪い、間際に電話が入って…」
真っ赤な顔をして息を切らす課長は、なんだかとてもらしくない。
「イエイエ、お気遣いなく」
歳末の時期で忙しいことは知っている。
ふと思う。無理しなくても、何も今日じゃなくて良かったのにな。
両膝に手をつき息を整え、彼はハタと私を見上げた。
全身にサッと視線を滑らせ、一瞬眉を潜めた。この顔は……
「あ、スイマセン。スカート短すぎでしたか?」
「い、イヤ。今日はイイ…よく似合ってる」
彼はいつも服装にはとても厳しいのだ。私は短め、好きなんだけどなあ。
彼はなかなか回復しないらしい息を再び整え始めた。多分トシのせいだ。
「スマン。じゃ、行こうか」
何の気無しに手を差し伸べる。
「へ⁉」
キョトンと見上げた私を見て、ハッとして慌てて手を引いた。
「ご、ゴメン。つい癖で……行こう」
………女タラシめ。
言っときますけど、貴方の今日のお相手は、部下の赤野ですよん。
先を歩く彼の背にチラッと舌を覗かせた。



