…ってナニいってるの、シッカリしなさい私!
あの美々しいお顔に騙されちゃダメ。
普段のコイツがどんな男かは、アナタが一番良く知ってるハズよ。
アレはね、農耕民族のシツコサにラテン系のノリを兼ね添えた、サイアク最凶の色男なの。
今はオアズケになった飲み会のショックと、果てしない単純作業の精神疲労で、血迷ってるだけなんだから!
私は水浴びした犬みたいにブルブルと首を振り、パンパンと両頬を叩いた。
ヨシ!
気を取り直し、作業を再開する。
と、いつの間に窓際から移動したのか、音もなく彼が背後に立っていた。
「………」
「か、カチョー?」
「……赤野」
彼は、左手を私のデスクに突くと、マウスの上の右手に、己のそれをそっと重ねた。
ピクッ。
大きな掌が、私の小さな手を包む。
まさか……今朝のユメは正夢か?
「か、カチョー、そんな私っ…」
慌てた私の耳元に、彼はそっと口を寄せた。私はギュッと目を閉じる。
と……
「なんだ、まだこの辺りか。遅っせえの」
デスクのリストと画面とを見比べながら、呆れた声で呟いた。
あ、そっちか。
「デスよね~」
私はただただ恥じ入るばかりだ。
あの美々しいお顔に騙されちゃダメ。
普段のコイツがどんな男かは、アナタが一番良く知ってるハズよ。
アレはね、農耕民族のシツコサにラテン系のノリを兼ね添えた、サイアク最凶の色男なの。
今はオアズケになった飲み会のショックと、果てしない単純作業の精神疲労で、血迷ってるだけなんだから!
私は水浴びした犬みたいにブルブルと首を振り、パンパンと両頬を叩いた。
ヨシ!
気を取り直し、作業を再開する。
と、いつの間に窓際から移動したのか、音もなく彼が背後に立っていた。
「………」
「か、カチョー?」
「……赤野」
彼は、左手を私のデスクに突くと、マウスの上の右手に、己のそれをそっと重ねた。
ピクッ。
大きな掌が、私の小さな手を包む。
まさか……今朝のユメは正夢か?
「か、カチョー、そんな私っ…」
慌てた私の耳元に、彼はそっと口を寄せた。私はギュッと目を閉じる。
と……
「なんだ、まだこの辺りか。遅っせえの」
デスクのリストと画面とを見比べながら、呆れた声で呟いた。
あ、そっちか。
「デスよね~」
私はただただ恥じ入るばかりだ。



